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オンライン診療の入り口に「イシャチョク」7・1スタート「日本一忙しい小児科医」が立ち上げ(Yahoo!ニュース)

2021/06/21プレスリリース

オンライン診療の“入り口”に「イシャチョク」7・1スタート「日本一忙しい小児科医」が立ち上げ

オンライン診療の一括検索サイト「イシャチョク」について明かした鈴木幹啓院長

新型コロナウイルス禍で広がりを見せるオンライン診療がもっと身近になる。「日本一忙しい小児科医」と呼ばれる「すずきこどもクリニック」(和歌山県新宮市)の鈴木幹啓院長(45)が代表取締役を務める「オンラインドクター.com」が7月1日からオンライン診療の“入り口”となる新たなサイト「イシャチョク」をスタートさせる。

18日には政府が初診からのオンライン診療の恒久化を来年度から認めることを閣議決定。国も普及に向けて本格的に取り組む一方、診療報酬点数が対面診療より低いことなどから参入している医療機関はまだ少ない。「当社調べでは、オンライン診療を実施しているのは約5000医院。これは全国約10万医院(歯科を除く)のわずか5%に過ぎません」と鈴木氏は言う。患者側としたら、オンライン診療を受けたくても自分が住んでいる地域のどの医院がやっているのか探すのさえ一苦労ということになる。

こうした課題を解決するために、鈴木氏らが開発したのが「イシャチョク」だ。オンライン診療システムを手掛ける9社のサービスを一括で検索できるのが特徴。「(日本最大級の美容サロン検索サイト)ホットペーパービューティーのオンライン診療版と考えていただけるとイメージが湧きやすいのではないでしょうか。今すぐオンライン診療を受けられる医療機関を探すことができるマッチングサービスで、検索のみならず、予約、受診、支払いまで一貫して行うことが初めて可能になります」。医療機関の口コミ評価やインタビュー動画などの情報も掲載している。

鈴木氏は自身の医院でも既にオンライン診療を積極的に行っている。「患者さんの顔を見ることができるので、活動具合や活発さが分かります。視覚的に患者のつらさが分かるということに加えて、顔色を見て酸素が足りているのかどうか、黄疸(おうだん)や湿疹の有無も分かりますね」。

鈴木氏によるオンライン診療を受けた子供の保護者からは「これまでなら病気の子どもに加えて元気なきょうだいも一緒に連れて行かなければならなかったが、自宅なのでその負担がなくなった」「(外出用の)メイクをしなくて済んだ」などと歓迎の声が上がっているという。

一方で課題も口にする。「聴診や触診はできません。聴診に変わることを問診事項から聞き出さなければならない。また、検査も対面しかできません。だからオンライン診療と対面診療はセットで考える必要がある」。

鈴木氏はオンライン診療が今後の医療を支える不可欠な存在になると力を込める。「江戸時代の漢方、レントゲンやペニシリンの発明、DNAの二重らせん構造やIPS細胞…。これまでの画期的な出来事のように私はオンライン診療が医学界の革命だと思っています」。「イシャチョク」を通じて普及を加速させていくつもりだ。